■③:「バレンタインデー」

2月の初旬、「お父さん、どんなチョコが欲しい?」と奥方ヨーコさんに質問されてビックリしたヤコン殿。
なんと、バレンタインデーが近いことを、すっかり忘れていた・・・。
………………………………………………………………………………….
子供の頃のヤコン殿にとって、バレンタインデーは1年に1回「いかに女子の気持ちを自分に向けることができるか」が試される、いわば「男のテスト」であった。
鏡の前に立てば、自分がバレンタインデーに縁がないことは薄々気付きつつも、一つでも多くのチョコレートを手にするために、1月初旬ごろからジタバタと「女子からの好感度獲得大作戦」を開始。
▼宿題を忘れず、授業では積極的に手を挙げて発言(間違えてばかりだったけど)
▼普段はサボってばかりの清掃を、真面目に取り組む。
▼女子に対し、妙に親切で優しくなる。(は、恥ずかしい~)
このおバカな「大作戦」は、大人になって事業所の責任者になってからも続き、従業員やお客様に「家族に『お父さんはモテるんだ』と自慢したいから、チョコください。」とお願い。
あるお客さまから「施設責任者からチョコを強要された」というクレームが本社に入り、上司から大目玉を喰らい・・・。
そんな、今振り返ると、もう「穴があったら入りたい」ほどの恥ずかしい努力も、コンプライアンスやハラスメントの考え方から少しづつ控えるようになり、とうとう忘れてしまうことになるとは・・・。
…………………………………………………………………………….
ところで、そんな涙ぐましい努力の結果、ヤコン殿はこれまでいくつのチョコレートを手にしたのかって?
ここは「武士の情け」ということで、どうか聞かずに、そっとしておいてやっておくんなせぇ(苦笑)
………………………………………………………………………………….
【+α】
今振り返っても、我ながら「バカだなぁー。」と思うのですが、1年に一回、公に「女の子を振り向かせる」という生物の本能に一生懸命になれる機会を持つことができたのは貴重だったかな、と。
でも、そう考えると、このハラスメント云々でがんじがらめな時代の若い人たちって、どんな風に「女の子を振り向かせよう」と頑張れるんだろう?・・・なんて余計なお世話を考えています(苦笑)